MENU

肝臓がん(肝細胞がん)

Cancer guide

肝臓がん(肝細胞がん)

がんと、肝臓の働き。両方を大切に。

検査の数字や治療の名前がたくさん出てきて、戸惑うかもしれません。肝臓のがんでは、「がんの状態」と「肝臓の働き」を分けると、話が少し整理しやすくなります。

まず、ここから

このページは肝細胞がんの説明です。ほかの臓器から肝臓に転移したがんとは、治療の考え方が異なります。

どんな病気?

肝細胞がんは、肝臓を構成する肝細胞から発生するがんです。肝炎や肝硬変などを背景に発生することがありますが、そうした病気がなくても発症する場合があります。肝臓の中の胆管にできる「肝内胆管がん」は、胆道がんのページで扱います。

参考:[1]

どのくらいの方が診断されるの?

全国で新たに診断された数 · 2023年

32,673 例

集計区分:肝臓 / 全国がん登録

この統計は「肝臓」という部位区分で、肝細胞がんだけを取り出した値ではありません。肝細胞がんの説明と、統計の対象範囲を分けて読んでください。

参考:[4]

B型・C型肝炎ウイルスの持続感染は、肝細胞がんの主な発生要因です。脂肪肝、肥満、糖尿病、飲酒なども関わります。背景にある肝臓の病気を管理することも、治療を考えるうえで大切です。

参考:[5]

リスク因子は、発症した理由を一人ひとりについて断定するものではありません。ご自身を責めるための情報にしないでくださいね。

疫学・統計の言葉をやさしく読む →

検査で確かめること

超音波や造影CT、MRIなどで、がんの数・大きさ・位置・広がりを調べます。血液検査などで肝臓の働きも確認します。腫瘍マーカーは判断を助ける情報の一つで、画像などと合わせて評価します。

参考:[2]

治療は、どう考える?

病気の状態や体力、持病、生活で大切にしたいことも含めて、担当医と相談します。

主な治療どんなことをする?
肝切除・肝移植切除は、がんを取った後に十分な肝臓の働きが保てるかを確認して検討します。肝移植は、がんや肝機能などが一定の条件に合う場合の選択肢です。
アブレーションがんに針を刺し、熱などで治療する方法です。ラジオ波焼灼療法(RFA)やマイクロ波凝固療法(MWA)があり、大きさ・個数・位置などから適応を判断します。
塞栓療法・薬物療法など塞栓療法は、血管から入れた細い管を使って行う治療です。がんの広がりと肝機能に合わせて、TACE(肝動脈化学塞栓療法)や薬物療法などを検討します。
言葉を、少しだけ整理すると

同じ大きさのがんでも、残っている肝臓の働き(肝予備能)によって、選ぶ治療が変わることがあります。

参考:[3]

治療・処置を、ひとつずつ知る

提案された治療について、内容や受ける前後のことを読めます。ここにある方法すべてが、ご自身の選択肢になるわけではありません。

もう一つの意見を聞きたいとき

今の説明を整理したい。ほかの考え方も聞いてみたい。その気持ちを、相談のきっかけにして大丈夫です。

この疾患でセカンドオピニオンを希望する肝臓がん(肝細胞がん) · 対面相談の料金と時間を見る

肝臓がん(肝細胞がん)を扱う診療科と、対面セカンドオピニオンの案内を確認した7病院です。相談内容・年齢などによる受け入れは、予約時に確認してください。全国を網羅した一覧ではありません。

時間に資料確認や報告書作成を含む場合があります。掲載額は対面の基本相談料で、自費です。病理診断・紹介状・延長などは別料金の場合があります。オンラインは対象・料金が異なります。

千葉県 · 対面

国立がん研究センター東病院

30分以内33,000円(税込)

時間
原則30分以内(資料を確認する時間等を含む)
延長
30分超は15分ごと11,000円(税込)加算。内容により最大90分まで。

税込・全額自費(保険適用外)

対象・予約の準備を読む →

出典:病院の公式案内 ↗
確認日:2026-10-24

掲載順は料金や医療の質の順位ではありません。予約枠の空きは未確認です。金額・条件は変更されるため、申し込み前に公式案内で確認してください。

相談の準備と、病院ごとの条件を読む →

暮らしのことも、一緒に

「がんの治療」と「肝臓の病気の管理」について、どの診療科に何を相談するか整理しておくと安心です。手元の薬やサプリメントの一覧も持参し、続けてよいか確認しましょう。

食事・外見の変化・仕事や家族のことを読む →

次の診察で聞いてみよう

そのまま見せても、自分の言葉で聞いても大丈夫。

  • 肝細胞がんですか? 肝転移や肝内胆管がんですか?
  • がんの数や大きさと、肝臓の働きはどうですか?
  • 提案された治療を選ぶ理由を教えてください。
  • 肝炎などの治療と、どう両立していきますか?
大腸がんが肝臓に転移した場合も、この説明でいい?

肝転移は、最初にできたがんの治療方針をもとに考えます。大腸がんからの肝転移は肝細胞がんとは区別します。病名を確認し、大腸がんの説明とあわせて担当医に相談してください。

もっと深く知りたい方へ

生存率などの数字を知りたいときに、開いて読めます。今は読まずに、このまま進んでも大丈夫です。

5年生存率と、数字の読み方を開く

これは集団の統計で、あなた個人の余命を表すものではありません。全病期を合わせた数字です。病期・病型・年齢・治療内容で見通しは異なります。

指標
5年相対生存率
集計区分・対象
肝臓 / 男女計 / 全病期
診断年
2018年
公表値
35.2%
元データ
全国がん登録生存率データ

この統計は「肝臓」という部位区分で、肝細胞がんだけを取り出した値ではありません。肝細胞がんの説明と、統計の対象範囲を分けて読んでください。

参考:[4]

相対生存率は、年齢・性別などが同様の一般集団の生存率を使って補正した指標です。単純に「100人中何人」とは読み替えられません。治癒率や、再発しない割合とも異なります。

過去に診断された方の経過を集計しているため、その後の治療の進歩が十分に反映されていないこともあります。

参考:[6] [7]

生存率の意味・病期別の数字の読み方を、もう少し詳しく →

出典・参考資料

公的機関・専門機関などの資料を確認し、当サイトの言葉でまとめました。以下は参考にした原資料です(外部サイト・別タブで開きます)。

  1. 国立がん研究センター|肝臓がん(肝細胞がん):病気について
  2. 国立がん研究センター|肝臓がん(肝細胞がん):検査
  3. 国立がん研究センター|肝臓がん(肝細胞がん):治療
  4. 国立がん研究センター|がん統計:肝臓
  5. 国立がん研究センター|肝臓がん(肝細胞がん):予防・検診
  6. 国立がん研究センター|生存率の用語:相対生存率
  7. 国立がん研究センター|院内がん登録生存率集計・読み方

編集:がんと闘う.com
参考情報の確認日:2026-10-24
参照先の機関による当サイトの監修・推奨を意味するものではありません。