腎臓がん(腎細胞がん)
がんを治すことと、腎臓の働きを守ること。
別の検査で偶然見つかり、驚いている方もいると思います。「どのくらい取るの?」「腎臓が一つになっても暮らせる?」。病気の場所と腎臓の働きを、分けて聞いてみましょう。
このページは腎細胞がんの説明です。尿の集まる場所にできる腎盂がんとは、治療が異なります。
どんな病気?
腎細胞がんは、腎臓で尿を作る部分に発生するがんです。淡明細胞型など複数の組織型があり、大きさ、周囲の血管や臓器への広がり、転移の有無とともに治療を考えます。
どのくらいの方が診断されるの?
30,845 例
集計区分:腎・尿路(膀胱除く) / 全国がん登録これは腎盂・尿管などを含む「腎・尿路(膀胱除く)」の統計です。腎細胞がんだけの罹患数・生存率ではありません。
参考:[5]
喫煙や肥満は腎細胞がんの発症リスクと関係します。長期の透析も関連する可能性があり、一部には遺伝性の病気を背景に発症するものがあります。ただし、どれか一つで発症理由が決まるわけではありません。
統計の「腎・尿路(膀胱除く)」には、腎細胞がん以外の病気も含まれます。数字を読むときは、自分の診断名と集計範囲が同じかを確認しましょう。
リスク因子は、発症した理由を一人ひとりについて断定するものではありません。ご自身を責めるための情報にしないでくださいね。
検査で確かめること
超音波や造影CT、MRIなどで病変の位置と広がりを調べ、血液検査で腎臓の働きも確認します。画像だけでは判断が難しい場合などには生検を検討します。造影剤のアレルギーや腎機能の問題は、検査前に伝えてください。
参考:[2]
治療は、どう考える?
病気の状態や体力、持病、生活で大切にしたいことも含めて、担当医と相談します。
| 主な治療 | どんなことをする? |
|---|---|
| 腎部分切除術・腎摘除術 | がんの部分を切除して腎臓を残す方法と、がんのある側の腎臓全体を取る方法があります。大きさだけでなく、位置や残る腎機能を考えて選びます。 |
| 凍結療法・監視療法 | 小さい病変など条件が合う場合、針を使って凍結する治療や、画像で定期的に観察する方法を検討します。すべての方に適した選択肢ではありません。 |
| 薬物療法・放射線治療など | 切除が難しい場合などには、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などを検討します。放射線を症状の緩和などに使うこともあります。 |
「腎臓を残せるか」と「腹腔鏡・ロボット支援で行えるか」は別の確認事項です。取る範囲と手術方法を分けて聞きましょう。
参考:[3]
治療・処置を、ひとつずつ知る
提案された治療について、内容や受ける前後のことを読めます。ここにある方法すべてが、ご自身の選択肢になるわけではありません。
もう一つの意見を聞きたいとき
今の説明を整理したい。ほかの考え方も聞いてみたい。その気持ちを、相談のきっかけにして大丈夫です。
この疾患でセカンドオピニオンを希望する腎臓がん(腎細胞がん) · 対面相談の料金と時間を見る
腎臓がん(腎細胞がん)を扱う診療科と、対面セカンドオピニオンの案内を確認した7病院です。相談内容・年齢などによる受け入れは、予約時に確認してください。全国を網羅した一覧ではありません。
時間に資料確認や報告書作成を含む場合があります。掲載額は対面の基本相談料で、自費です。病理診断・紹介状・延長などは別料金の場合があります。オンラインは対象・料金が異なります。
国立がん研究センター中央病院
44,000円(税込)
- 時間
- 最大60分(紹介状等の確認・報告書作成を含む)
- 延長
- 延長料金の記載なし
税込・自費(保険適用外)
対象・予約の準備を読む →出典:病院の公式案内 ↗
確認日:2026-10-24
国立がん研究センター東病院
30分以内33,000円(税込)
- 時間
- 原則30分以内(資料を確認する時間等を含む)
- 延長
- 30分超は15分ごと11,000円(税込)加算。内容により最大90分まで。
税込・全額自費(保険適用外)
対象・予約の準備を読む →出典:病院の公式案内 ↗
確認日:2026-10-24
がん研有明病院
30分以内33,000円(税込)
- 時間
- 原則30分
- 延長
- 30分超は10分ごと3,500円(税込)加算。
相談料・延長料は税込、保険診療外(自費)
対象・予約の準備を読む →出典:病院の公式案内 ↗
確認日:2026-10-24
静岡県立静岡がんセンター
22,000円(税込)
- 時間
- 原則30分
- 延長
- 延長料金の記載なし。
税込・自費(保険適用外)
対象・予約の準備を読む →出典:病院の公式案内 ↗
確認日:2026-10-24
愛知県がんセンター
16,500円
- 時間
- 最初の30分まで
- 延長
- 以後30分ごとに5,500円を加算
対面案内ページに税込・税別の明記なし
対象・予約の準備を読む →出典:病院の公式案内 ↗
確認日:2026-10-24
大阪国際がんセンター
1回46,200円(税込)
- 時間
- 面談45分以内
- 延長
- 延長料金の記載なし。
税込・自費(保険適用外)
対象・予約の準備を読む →出典:病院の公式案内 ↗
確認日:2026-10-24
国立病院機構 九州がんセンター
33,000円(税込)
- 時間
- 原則60分以内(資料閲覧・書類作成を含む)
- 延長
- やむを得ず延長する場合は30分ごとに11,000円(税込)を加算
消費税等込み
対象・予約の準備を読む →出典:病院の公式案内 ↗
確認日:2026-10-24
掲載順は料金や医療の質の順位ではありません。予約枠の空きは未確認です。金額・条件は変更されるため、申し込み前に公式案内で確認してください。
相談の準備と、病院ごとの条件を読む →暮らしのことも、一緒に
片方の腎臓を取った後も、残った腎臓が十分に働いていれば日常生活を送れます。食事の制限が必要かは腎機能によって違います。自己流で厳しく制限する前に相談を。別の病院の薬や検査についても、腎臓の治療歴を共有しましょう。
参考:[4]
次の診察で聞いてみよう
そのまま見せても、自分の言葉で聞いても大丈夫。
- 腎細胞がんですか? 腎盂がんなど別の病気ですか?
- 腎臓を部分的に残せる可能性はありますか?
- 治療後の腎機能は、どう確認していきますか?
- 食事や持病の薬について、調整が必要ですか?
腎臓を一つ取ると、必ず透析になる?
必ず透析が必要になるわけではありません。残る腎臓の働きや持病によって見通しが変わるので、手術前の腎機能と、術後の確認方法を聞いてみましょう。
もっと深く知りたい方へ
生存率などの数字を知りたいときに、開いて読めます。今は読まずに、このまま進んでも大丈夫です。
5年生存率と、数字の読み方を開く
これは集団の統計で、あなた個人の余命を表すものではありません。全病期を合わせた数字です。病期・病型・年齢・治療内容で見通しは異なります。
- 指標
- 5年相対生存率
- 集計区分・対象
- 腎・尿路(膀胱除く) / 男女計 / 全病期
- 診断年
- 2018年
- 公表値
- 70.3%
- 元データ
- 全国がん登録生存率データ
これは腎盂・尿管などを含む「腎・尿路(膀胱除く)」の統計です。腎細胞がんだけの罹患数・生存率ではありません。
参考:[5]
相対生存率は、年齢・性別などが同様の一般集団の生存率を使って補正した指標です。単純に「100人中何人」とは読み替えられません。治癒率や、再発しない割合とも異なります。
過去に診断された方の経過を集計しているため、その後の治療の進歩が十分に反映されていないこともあります。
生存率の意味・病期別の数字の読み方を、もう少し詳しく →出典・参考資料
公的機関・専門機関などの資料を確認し、当サイトの言葉でまとめました。以下は参考にした原資料です(外部サイト・別タブで開きます)。