膵頭十二指腸切除術
複数の臓器を切除し、消化の通り道をつなぎ直す手術。
名前の長さだけでも身構えてしまいますよね。膵臓だけを切る手術ではないため、切除する範囲と手術後の栄養・血糖の支援を一緒に知っておきましょう。
どんな治療・処置?
膵頭部を中心に、十二指腸、胆管の一部や胆のうなどを切除する手術です。周囲のリンパ節も調べます。残した膵臓、胆管、胃や十二指腸と小腸をつなぎ、消化液と食べ物が流れる道をつくります。胃をどこまで残すかは術式によって異なります。
参考:[1]
どんなときに選ぶ?
膵頭部のがんのほか、胆管の下部などに生じたがんでも行うことがあります。ただし、病気ごとに治療方針は異なります。転移や重要な血管との関係から切除できるかを判断し、膵臓がんでは薬物療法などを先に行うことがあります。
参考:[1]
治療前から、その後まで
栄養状態、黄疸、糖尿病などを確認して手術に備えます。手術後は排液や血液検査でつなぎ目などの状態を観察し、食事と活動を少しずつ再開します。開腹、腹腔鏡、ロボット支援の適否は病変と施設の体制で異なります。
負担や変化に、備える
膵液がつなぎ目などから漏れる膵液瘻、出血、感染、食べ物が胃から流れにくくなる状態などが起こることがあります。切除後には消化吸収の低下、下痢、糖尿病の発症・悪化への対応が必要になる場合があります。退院できたあとも、体重や便、血糖の変化を確認します。
暮らしに戻るために
食べられる量や体重が戻る速さには個人差があります。食事を分ける工夫や消化酵素の補充などが必要か、担当医・栄養士と相談します。退院後の強い腹痛や発熱などを、どこへ連絡するかも確認しておきます。
参考:[2]
診察で、聞いてみよう
気になる質問を選んで、次の診察のメモに。全部を一度に聞かなくても大丈夫です。
- どの臓器を切除し、どこをつなぎますか?
- 手術の前後に薬物療法を行う予定ですか?
- 消化を助ける薬や血糖管理、栄養相談は必要ですか?
この治療について、もう一つの意見を聞く
同じ治療名でも、病気によって担当する診療科が異なります。ご自身の疾患から、対面相談の料金・時間・条件を確認できます。
出典・参考資料
公的機関・専門機関などの資料を確認し、当サイトの言葉でまとめました。以下は参考にした原資料です(外部サイト・別タブで開きます)。