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乳がん

Cancer guide

乳がん

治療のことも、自分らしい暮らしのことも。

胸のこと、髪のこと、仕事や家族のこと。「命のこと以外を気にしてはいけない」なんてことはありません。いま大切にしたいことを、そのまま診察で話してみてください。

まず、ここから

乳がんは、広がりだけでなく、ホルモン受容体やHER2など「がんの性質」も確かめて治療を選びます。

どんな病気?

乳がんは、乳房にある乳腺の乳管や小葉などから生じるがんです。病気の広がりを示すステージと、がん細胞の特徴によるサブタイプは、別の情報です。同じステージでも、がんの性質によって使う薬や治療の順番が違うことがあります。

参考:[1] [3]

どのくらいの方が診断されるの?

全国で新たに診断された数 · 2023年

103,424 例

集計区分:乳房 / 全国がん登録

罹患数は男性832例・女性102,592例の合計です。一方、ここに掲載する生存率は女性のみを対象としています。

参考:[5]

乳がんは女性に多く、男性にも起こります。全国の人数を見るときには、男女合計か女性のみかを確かめることが大切です。

発症には、ホルモンの影響、遺伝的な体質、飲酒、閉経後の肥満など、さまざまな要因が関係します。BRCA1・BRCA2の変化が関わる乳がんもありますが、乳がんのすべてが遺伝性ではありません。

「危険因子」は、集団で発症のしやすさを調べた結果です。ひとりの発症理由を決めつけたり、過去の選択を責めたりするための言葉ではありません。家族への影響が心配な場合は、遺伝カウンセリングで相談できます。

参考:[6] [1]

リスク因子は、発症した理由を一人ひとりについて断定するものではありません。ご自身を責めるための情報にしないでくださいね。

疫学・統計の言葉をやさしく読む →

検査で確かめること

マンモグラフィや超音波で病変を調べ、採取した組織などの病理検査で診断します。必要に応じてMRIやCTなどで広がりも確認します。ホルモン受容体とHER2の状態は、薬物療法を考える大切な手がかりです。遺伝子検査を提案されたときは、治療選びのための検査か、遺伝性を調べる検査かも聞いてみましょう。

参考:[2] [3]

治療は、どう考える?

病気の状態や体力、持病、生活で大切にしたいことも含めて、担当医と相談します。

主な治療どんなことをする?
乳房を切除する手術乳房の一部を切除する温存手術と、全体を切除する手術があります。わきのリンパ節の検査・切除や乳房再建も、必要性と希望を分けて相談します。
放射線治療温存手術後は、通常、残した乳房に放射線を当てます。乳房全切除後にも、再発リスクなどに応じて行うことがあります。
薬物療法がんの性質に合わせて、ホルモン療法、抗がん薬、分子標的薬などを選びます。一部では免疫チェックポイント阻害薬も使います。手術前後に行う場合と、再発・転移したがんを抑えるために行う場合があります。
言葉を、少しだけ整理すると

「ホルモン療法」は、ホルモンの働きを利用して増えるがんに対して、その働きを抑える治療です。すべての乳がんに同じ薬を使うわけではありません。

参考:[3]

治療・処置を、ひとつずつ知る

提案された治療について、内容や受ける前後のことを読めます。ここにある方法すべてが、ご自身の選択肢になるわけではありません。

もう一つの意見を聞きたいとき

今の説明を整理したい。ほかの考え方も聞いてみたい。その気持ちを、相談のきっかけにして大丈夫です。

この疾患でセカンドオピニオンを希望する乳がん · 対面相談の料金と時間を見る

乳がんを扱う診療科と、対面セカンドオピニオンの案内を確認した7病院です。相談内容・年齢などによる受け入れは、予約時に確認してください。全国を網羅した一覧ではありません。

時間に資料確認や報告書作成を含む場合があります。掲載額は対面の基本相談料で、自費です。病理診断・紹介状・延長などは別料金の場合があります。オンラインは対象・料金が異なります。

千葉県 · 対面

国立がん研究センター東病院

30分以内33,000円(税込)

時間
原則30分以内(資料を確認する時間等を含む)
延長
30分超は15分ごと11,000円(税込)加算。内容により最大90分まで。

税込・全額自費(保険適用外)

対象・予約の準備を読む →

出典:病院の公式案内 ↗
確認日:2026-10-24

掲載順は料金や医療の質の順位ではありません。予約枠の空きは未確認です。金額・条件は変更されるため、申し込み前に公式案内で確認してください。

相談の準備と、病院ごとの条件を読む →

暮らしのことも、一緒に

腕や肩の動かしにくさ、むくみ、下着や見た目の変化は、看護師やリハビリの担当者に相談できます。子どもをもつことを希望している場合は、治療が始まる前に伝えてください。仕事を続けたい、家族にまだ話せないなど、治療以外の心配も一緒に扱ってよいことです。

参考:[3] [4]

食事・外見の変化・仕事や家族のことを読む →

次の診察で聞いてみよう

そのまま見せても、自分の言葉で聞いても大丈夫。

  • 私のステージとサブタイプを、別々に教えてください。
  • 手術と薬の治療は、どの順番で、何を目指しますか?
  • 乳房再建や、再建をしない場合の選択肢も相談できますか?
  • 妊娠・仕事・外見の変化について、誰に相談できますか?
乳房を全部取る方が、必ず安心なの?

切除範囲だけで治療の効果は決まりません。温存手術と放射線治療を組み合わせられる条件か、切り口にがんが残らないかなどを確認します。自分に合う方法と、その理由を聞いてみましょう。

もっと深く知りたい方へ

生存率などの数字を知りたいときに、開いて読めます。今は読まずに、このまま進んでも大丈夫です。

5年生存率と、数字の読み方を開く

これは集団の統計で、あなた個人の余命を表すものではありません。全病期を合わせた数字です。病期・病型・年齢・治療内容で見通しは異なります。

指標
5年相対生存率
集計区分・対象
乳房 / 女性のみ / 全病期
診断年
2018年
公表値
89.7%
元データ
全国がん登録生存率データ

罹患数は男性832例・女性102,592例の合計です。一方、ここに掲載する生存率は女性のみを対象としています。

参考:[5]

相対生存率は、年齢・性別などが同様の一般集団の生存率を使って補正した指標です。単純に「100人中何人」とは読み替えられません。治癒率や、再発しない割合とも異なります。

過去に診断された方の経過を集計しているため、その後の治療の進歩が十分に反映されていないこともあります。

参考:[7] [8]

生存率の意味・病期別の数字の読み方を、もう少し詳しく →

出典・参考資料

公的機関・専門機関などの資料を確認し、当サイトの言葉でまとめました。以下は参考にした原資料です(外部サイト・別タブで開きます)。

  1. 国立がん研究センター|乳がん:病気について
  2. 国立がん研究センター|乳がん:検査
  3. 国立がん研究センター|乳がん:治療
  4. 国立がん研究センター|乳がん:療養
  5. 国立がん研究センター|がん統計:乳房
  6. 国立がん研究センター|乳がん:発生要因・予防・検診
  7. 国立がん研究センター|生存率の用語:相対生存率
  8. 国立がん研究センター|院内がん登録生存率集計・読み方

編集:がんと闘う.com
参考情報の確認日:2026-10-24
参照先の機関による当サイトの監修・推奨を意味するものではありません。