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卵巣がん・卵管がん・腹膜がん

Cancer guide

卵巣がん・卵管がん・腹膜がん

手術と薬の順番を、一緒に整理する。

病名や手術の説明が一度に増えて、戸惑うかもしれません。まずは「どこにできた、どんな性質のがんか」「最初の治療で何を目指すか」を確かめていきましょう。

まず、ここから

ここでは、主に上皮性の卵巣がん・卵管がんと、それに近い性質をもつ腹膜がんを扱います。

どんな病気?

卵巣がん・卵管がん・腹膜がんは、発生する場所が異なっても、性質と治療に共通点があるため一緒に考えることがあります。卵巣腫瘍には、良性や境界悪性、胚細胞腫瘍などもあり、すべてがこの説明に当てはまるわけではありません。また、ほかの臓器のがんが腹膜へ広がる「腹膜播種」と、腹膜原発のがんは区別します。

参考:[1]

どのくらいの方が診断されるの?

全国で新たに診断された数 · 2023年

12,926 例

集計区分:卵巣 / 全国がん登録

統計の区分は「卵巣」です。卵管がんや原発性腹膜がんを含めた治療の説明とは対象範囲を分けて読んでください。

参考:[5]

「卵巣がん」の統計と、「卵巣・卵管・腹膜がん」を合わせた説明では、対象が同じとは限りません。さらに組織型によって性質が異なるため、ひとつの数字をすべての病型に当てはめないことが大切です。

BRCA1・BRCA2などの遺伝的な要因が、発症リスクに関わる場合があります。遺伝子の変化があっても、必ずがんになるという意味ではありません。検査を受けるか迷ったときや、家族への影響が心配なときは、遺伝カウンセリングで整理できます。

発症した理由を自分だけで探し続けなくて大丈夫です。がんの性質を調べることは、これから選べる治療を考える手がかりになります。

参考:[6] [1]

リスク因子は、発症した理由を一人ひとりについて断定するものではありません。ご自身を責めるための情報にしないでくださいね。

疫学・統計の言葉をやさしく読む →

検査で確かめること

超音波、CT、MRIなどで腫瘍の状態と広がりを確認し、手術や生検で得た組織を調べて診断します。手術中の暫定的な病理結果と、後日詳しく調べた最終結果が異なることもあります。CA125などの腫瘍マーカーは補助的な情報で、その値だけでがんの有無や治療効果を決めることはできません。

参考:[2]

治療は、どう考える?

病気の状態や体力、持病、生活で大切にしたいことも含めて、担当医と相談します。

主な治療どんなことをする?
診断と切除のための手術広がりを調べながら、目に見えるがんをできるだけ取り除くことを目指します。卵巣・卵管・子宮など、切除する範囲は状態によって変わります。
手術前後の薬物療法手術後に薬物療法を行うことが多く、最初に十分な切除が難しい場合には、先に薬物療法を行い、その後の手術を検討することもあります。
維持療法など初回治療の効果を保つことを目指して、治療の反応やBRCAなどの検査結果に応じた薬を続ける場合があります。全員に同じ維持療法を行うわけではありません。
言葉を、少しだけ整理すると

「腫瘍を小さくしてから手術」と「手術後に薬を使う」は、治療の順番の違いです。今の順番を選ぶ理由と、次に評価する時期を聞いてみましょう。

参考:[3]

治療・処置を、ひとつずつ知る

提案された治療について、内容や受ける前後のことを読めます。ここにある方法すべてが、ご自身の選択肢になるわけではありません。

もう一つの意見を聞きたいとき

今の説明を整理したい。ほかの考え方も聞いてみたい。その気持ちを、相談のきっかけにして大丈夫です。

この疾患でセカンドオピニオンを希望する卵巣がん・卵管がん・腹膜がん · 対面相談の料金と時間を見る

卵巣がん・卵管がん・腹膜がんを扱う診療科と、対面セカンドオピニオンの案内を確認した7病院です。相談内容・年齢などによる受け入れは、予約時に確認してください。全国を網羅した一覧ではありません。

時間に資料確認や報告書作成を含む場合があります。掲載額は対面の基本相談料で、自費です。病理診断・紹介状・延長などは別料金の場合があります。オンラインは対象・料金が異なります。

千葉県 · 対面

国立がん研究センター東病院

30分以内33,000円(税込)

時間
原則30分以内(資料を確認する時間等を含む)
延長
30分超は15分ごと11,000円(税込)加算。内容により最大90分まで。

税込・全額自費(保険適用外)

対象・予約の準備を読む →

出典:病院の公式案内 ↗
確認日:2026-10-24

掲載順は料金や医療の質の順位ではありません。予約枠の空きは未確認です。金額・条件は変更されるため、申し込み前に公式案内で確認してください。

相談の準備と、病院ごとの条件を読む →

暮らしのことも、一緒に

手術や薬物療法による体調の変化だけでなく、食べにくさ、おなかの張り、排便の変化も伝えてください。卵巣を切除した後のホルモン変化や、妊娠・性生活の心配も相談できます。妊娠を希望する場合は、選択できる条件を治療前に確認しましょう。

参考:[3] [4]

食事・外見の変化・仕事や家族のことを読む →

次の診察で聞いてみよう

そのまま見せても、自分の言葉で聞いても大丈夫。

  • 正式な病名と組織型は、どこまで確定していますか?
  • 最初に手術と薬のどちらを行い、その理由は何ですか?
  • BRCAなどの検査は、治療や家族への相談にどう関わりますか?
  • 維持療法を提案された場合、目的と負担はどのくらいですか?
腫瘍マーカーが上がったら、それだけで再発と決まる?

数字だけで確定するわけではありません。症状、診察、画像などと合わせて判断します。変化をどう受け止めるか、次にどの検査をするかを担当医に聞いてみましょう。

もっと深く知りたい方へ

生存率などの数字を知りたいときに、開いて読めます。今は読まずに、このまま進んでも大丈夫です。

5年生存率と、数字の読み方を開く

これは集団の統計で、あなた個人の余命を表すものではありません。全病期を合わせた数字です。病期・病型・年齢・治療内容で見通しは異なります。

指標
5年相対生存率
集計区分・対象
卵巣 / 女性 / 全病期
診断年
2018年
公表値
59.9%
元データ
全国がん登録生存率データ

統計の区分は「卵巣」です。卵管がんや原発性腹膜がんを含めた治療の説明とは対象範囲を分けて読んでください。

参考:[5]

相対生存率は、年齢・性別などが同様の一般集団の生存率を使って補正した指標です。単純に「100人中何人」とは読み替えられません。治癒率や、再発しない割合とも異なります。

過去に診断された方の経過を集計しているため、その後の治療の進歩が十分に反映されていないこともあります。

参考:[7] [8]

生存率の意味・病期別の数字の読み方を、もう少し詳しく →

出典・参考資料

公的機関・専門機関などの資料を確認し、当サイトの言葉でまとめました。以下は参考にした原資料です(外部サイト・別タブで開きます)。

  1. 国立がん研究センター|卵巣がん・卵管がん・腹膜がん:病気について
  2. 国立がん研究センター|卵巣がん・卵管がん・腹膜がん:検査
  3. 国立がん研究センター|卵巣がん・卵管がん・腹膜がん:治療
  4. 国立がん研究センター|卵巣がん・卵管がん・腹膜がん:療養
  5. 国立がん研究センター|がん統計:卵巣
  6. 国立がん研究センター|卵巣がん・卵管がん・腹膜がん:発生要因・予防・検診
  7. 国立がん研究センター|生存率の用語:相対生存率
  8. 国立がん研究センター|院内がん登録生存率集計・読み方

編集:がんと闘う.com
参考情報の確認日:2026-10-24
参照先の機関による当サイトの監修・推奨を意味するものではありません。