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膀胱がん

Cancer guide

膀胱がん

がんの深さと、排尿のことを整理する。

「内視鏡で取ります」「膀胱を取ることも考えます」。同じ病名でも、説明が違うことがあります。まずは、がんが膀胱の壁のどこまで及んでいるかを確認しましょう。

まず、ここから

膀胱の筋肉の層まで入り込んでいるかが、治療を考える大切な分かれ道です。

どんな病気?

膀胱は尿を一時的にためる臓器です。膀胱がんの多くは内側を覆う尿路上皮から発生します。筋層に達していない「筋層非浸潤性」と、筋層まで及ぶ「筋層浸潤性」では治療が異なり、細胞の性質や病変の数も判断に関わります。

参考:[1] [3]

どのくらいの方が診断されるの?

全国で新たに診断された数 · 2023年

23,970 例

集計区分:膀胱 / 全国がん登録

参考:[5]

膀胱がんの発症リスクには喫煙が関係し、一部の化学物質に仕事などで長い間さらされることも関連します。仕事で扱ってきた物質が気になる場合は、医療者に伝えてください。

これらの要因に当てはまらない方にも、膀胱がんは起こります。リスクがあることと、誰か一人の発症原因が分かることは別です。自分を責める材料にしなくて大丈夫です。

参考:[6]

リスク因子は、発症した理由を一人ひとりについて断定するものではありません。ご自身を責めるための情報にしないでくださいね。

疫学・統計の言葉をやさしく読む →

検査で確かめること

尿の中の細胞を調べる尿細胞診、膀胱鏡、CTやMRIなどを組み合わせます。TURBTという内視鏡の手術は、病変を切除するとともに、採った組織から深さや性質を確かめる役割があります。

参考:[2]

治療は、どう考える?

病気の状態や体力、持病、生活で大切にしたいことも含めて、担当医と相談します。

主な治療どんなことをする?
TURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)尿道から入れた内視鏡で病変を切除します。筋層非浸潤性のがんでは治療にもなり、組織の結果などによって再度行う場合があります。
膀胱内注入療法筋層非浸潤性のがんでは、再発や進展のリスクなどに応じ、BCGや抗がん薬を膀胱の中に入れる治療を検討します。
膀胱全摘除術・尿路変向術など筋層浸潤性のがんなどでは、膀胱を取り、尿の新しい通り道を作る手術を検討します。条件によっては内視鏡・薬・放射線を組み合わせる膀胱温存療法や、薬物療法を行います。
言葉を、少しだけ整理すると

筋層に達していなくても、がんの性質によっては膀胱を取る手術を検討します。「浅いから追加治療はいらない」とは限りません。

参考:[3]

治療・処置を、ひとつずつ知る

提案された治療について、内容や受ける前後のことを読めます。ここにある方法すべてが、ご自身の選択肢になるわけではありません。

もう一つの意見を聞きたいとき

今の説明を整理したい。ほかの考え方も聞いてみたい。その気持ちを、相談のきっかけにして大丈夫です。

この疾患でセカンドオピニオンを希望する膀胱がん · 対面相談の料金と時間を見る

膀胱がんを扱う診療科と、対面セカンドオピニオンの案内を確認した7病院です。相談内容・年齢などによる受け入れは、予約時に確認してください。全国を網羅した一覧ではありません。

時間に資料確認や報告書作成を含む場合があります。掲載額は対面の基本相談料で、自費です。病理診断・紹介状・延長などは別料金の場合があります。オンラインは対象・料金が異なります。

千葉県 · 対面

国立がん研究センター東病院

30分以内33,000円(税込)

時間
原則30分以内(資料を確認する時間等を含む)
延長
30分超は15分ごと11,000円(税込)加算。内容により最大90分まで。

税込・全額自費(保険適用外)

対象・予約の準備を読む →

出典:病院の公式案内 ↗
確認日:2026-10-24

掲載順は料金や医療の質の順位ではありません。予約枠の空きは未確認です。金額・条件は変更されるため、申し込み前に公式案内で確認してください。

相談の準備と、病院ごとの条件を読む →

暮らしのことも、一緒に

尿路ストーマを作る場合は、装具の使い方、外出や入浴の工夫を、看護師と少しずつ練習できます。手術前から相談することもできます。装具の費用や利用できる制度は、相談員に確認しましょう。

参考:[4]

食事・外見の変化・仕事や家族のことを読む →

次の診察で聞いてみよう

そのまま見せても、自分の言葉で聞いても大丈夫。

  • 筋層まで入り込んでいますか? 組織の性質はどうですか?
  • TURBTをもう一度行う可能性と、その目的は?
  • 膀胱を残す方法は、私の場合に適していますか?
  • 尿の通り道を変える場合、生活の練習はいつからできますか?
内視鏡で取れたら、検査はもう不要?

膀胱を残す治療の後も、再発や変化を確かめる検査が必要です。次の膀胱鏡などの予定と、体調が変わったときの連絡先を確認しましょう。

もっと深く知りたい方へ

生存率などの数字を知りたいときに、開いて読めます。今は読まずに、このまま進んでも大丈夫です。

5年生存率と、数字の読み方を開く

これは集団の統計で、あなた個人の余命を表すものではありません。全病期を合わせた数字です。病期・病型・年齢・治療内容で見通しは異なります。

指標
5年相対生存率
集計区分・対象
膀胱 / 男女計 / 全病期
診断年
2018年
公表値
66.6%
元データ
全国がん登録生存率データ

参考:[5]

相対生存率は、年齢・性別などが同様の一般集団の生存率を使って補正した指標です。単純に「100人中何人」とは読み替えられません。治癒率や、再発しない割合とも異なります。

過去に診断された方の経過を集計しているため、その後の治療の進歩が十分に反映されていないこともあります。

参考:[7] [8]

生存率の意味・病期別の数字の読み方を、もう少し詳しく →

出典・参考資料

公的機関・専門機関などの資料を確認し、当サイトの言葉でまとめました。以下は参考にした原資料です(外部サイト・別タブで開きます)。

  1. 国立がん研究センター|膀胱がん:病気について
  2. 国立がん研究センター|膀胱がん:検査
  3. 国立がん研究センター|膀胱がん:治療
  4. 国立がん研究センター|膀胱がん:療養
  5. 国立がん研究センター|がん統計:膀胱
  6. 国立がん研究センター|膀胱がん:予防・検診
  7. 国立がん研究センター|生存率の用語:相対生存率
  8. 国立がん研究センター|院内がん登録生存率集計・読み方

編集:がんと闘う.com
参考情報の確認日:2026-10-24
参照先の機関による当サイトの監修・推奨を意味するものではありません。