子宮摘出術(子宮頸がん・子宮体がん)
同じ「子宮の手術」でも、取る範囲と影響は異なります。
子宮や卵巣を取ると何が変わるのか、妊娠や性生活のことも含めて、手術前に相談できます。人に話しにくい思いも、治療を考えるうえで大切にしてよいことです。
どんな治療・処置?
子宮だけを中心に取る単純子宮全摘出術と、子宮周囲の組織や腟の一部まで広く取る広汎子宮全摘出術などがあります。子宮頸がんと子宮体がんでは、広がり方や標準的な切除範囲が異なります。「子宮全摘」という名前だけで、同じ手術だと思わないことが大切です。
参考:[1]
どんなときに選ぶ?
子宮頸がんでは病期などから、切除範囲や放射線治療との選択を検討します。子宮体がんでは子宮と卵巣・卵管の切除を基本に、病型や進行度からリンパ節を調べる範囲などを判断します。卵巣を残せるか、妊孕性温存の選択肢があるかは、病気の条件によります。
参考:[2]
参考:[1]
治療前から、その後まで
開腹・腹腔鏡・ロボット支援などの適否は、病気と術式ごとに異なります。特に子宮頸がんの広汎手術では、低侵襲手術が全員に適するわけではありません。手術前に切除する臓器・組織を図で確認し、病理結果で追加治療が変わる可能性も説明してもらいます。
負担や変化に、備える
出血、感染、周囲臓器の損傷、排尿・排便の不調などが起こる場合があります。リンパ節切除後のリンパ浮腫、閉経前に両側卵巣を切除したあとのほてりなどにも対応が必要になることがあります。子宮を摘出すると妊娠はできなくなります。性生活の変化や再開時期は、個別に相談できます。
参考:[2]
暮らしに戻るために
尿が出にくい、足がむくむなどの変化があれば、退院後も相談してください。職場や家族に何を伝えるか迷う場合には、がん相談支援センターなどに話せます。気持ちが追いつかないときも、説明をもう一度お願いして大丈夫です。
診察で、聞いてみよう
気になる質問を選んで、次の診察のメモに。全部を一度に聞かなくても大丈夫です。
- 子宮以外に、卵巣・卵管・リンパ節・腟をどこまで取りますか?
- 私の病気で、この手術方法を勧める理由は?
- 妊孕性、排尿、リンパ浮腫、更年期のような症状を相談できますか?
この治療について、もう一つの意見を聞く
同じ治療名でも、病気によって担当する診療科が異なります。ご自身の疾患から、対面相談の料金・時間・条件を確認できます。
出典・参考資料
公的機関・専門機関などの資料を確認し、当サイトの言葉でまとめました。以下は参考にした原資料です(外部サイト・別タブで開きます)。