05 つらさと暮らし
「これくらい」で、
我慢しなくていいんです。
体が痛い。気持ちがつらい。暮らしが心配。
どの「つらい」も、相談していいことです。
その「つらい」も、大切な話です
つらいのは、体の痛みだけではありません。
痛みは落ち着いているのに、気持ちが晴れない。
治療よりも、明日の仕事や家のことが気になる。
そんなつらさも、置き去りにしなくていいんです。
体のつらさ
「痛くて、夜に何度も目が覚める。」
体のつらさも、伝えていい心のつらさ
「検査の結果が気になって、落ち着かない。」
気持ちについて読む暮らしのつらさ
「仕事を休んだら、生活はどうなるんだろう。」
暮らしを支える制度へ自分らしさが揺らぐつらさ
「前のようにできない自分に、戸惑っている。」
このつらさについて読む少しだけ知っておきたい「トータルペイン」
体、心、暮らし、そして自分の存在や生きる意味に関わるつらさ。これらが影響し合っていると捉える考え方を、トータルペイン(全人的苦痛)といいます。
たとえば、体がつらくて仕事を休み、お金の心配で眠れなくなることも。困りごとは、きれいに分けられないことがあります。4つに分類することより、あなたが何に困っているかを知るための考え方です。
緩和ケアは、あなたの毎日を支えるケア。
体や心のつらさを和らげながら、暮らしの困りごとや大切にしたいことを一緒に考える。ご本人とご家族が、その人らしく過ごせるように支えるのが、緩和ケアです。
診断されたときから、がんの治療と一緒に受けられます。
「まだ治療中だから」「痛みはないから」と、相談を待たなくてかまいません。
「どこが痛い?」だけでは、伝わらないとき。
症状の名前が分からなくても、「そのせいで何に困っているか」を話してみてください。まずは、今いちばん気になることを一つだけ。
「体の痛みは落ち着いています。でも、仕事に戻れるか心配で眠れません。このことも相談したいです」
急に症状が強まったときなどは、医療機関への連絡を優先してください。病院から連絡の目安を伝えられている場合は、その指示に従ってください。
誰に聞けばよいか分からないときは。
担当の医師や看護師、または「がん相談支援センター」に相談できます。センターは無料で、ご家族や、その病院に通っていない方も利用できます。
受付で、「がんのことを相談できる窓口はありますか?」と聞いてみてください。
毎日のことも、ひとつずつ。
参考にした情報
- 国立がん研究センター|緩和ケア ↗
- WHO|Palliative care(英語) ↗
- 日本緩和医療学会|苦痛に対する緩和ケア:トータルペインの概念(2023年・医療者向けPDF、冒頭) ↗
- 国立がん研究センター|がん相談支援センターって、どんなところ? ↗
- 国立がん研究センター|治療の時期にかかわらず全人的ケアを提供 ↗
- 日本看護科学学会|スピリチュアリティ ↗
情報確認日:2026年10月24日。原資料をもとに当サイトの言葉でまとめています。参照先の機関による監修・推奨を意味しません。
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